見方の変化 自分は人を覚えるのが苦手だと思っています。何日同じ顔と会っていても殆ど覚える事が難しかったからです。 「自分は覚えようとしている」「なるべく見ておくようにしている」としていても、本当の意味で相手に興味がなかったので意味はありませんでした。 何かの物語で、「誰かは誰かの一番大切な人」なんだと識って、ようやく曇っていた目が晴れた気になりました。目から鱗です。 目の前にいる人は誰かの娘で息子で兄弟姉妹で誰かの孫でひ孫で従妹やハトコで誰かの恋人で友人で、誰かの一番可愛くてかっこいい人なんだなと思ったら、その人の事が知りたくなるような、大切にしなければならないような、今まで思わなかった事を思うようになって、景色の一人ではなく、自分以外の誰かだと認識できるようになりました。 それでもまだ覚えづらいんですが、一歩一般的な人間に近づいた気がしています。