年齢と服 時が経つごとに衣替えを進めなければならないと考える時間が増えるようになりました。 保管している服を見ると若い頃のものが収納されていて、もう着れないなと思ったり、まだ着れるかもと思ったり、部屋の中だけならと妥協を探して手放すのを躊躇ってしまいます。 好きな服を着たい気持ちはありますが、流石にもう丈の短いボトムスは年齢的に社会に出られないだろうと自制してしまいます。お洒落だと思う服や華やかな服も着ては恥ずかしいのではと箪笥の肥やしのままです。 本当はそんな考えの方が思い込みであり視野狭窄であると認識することもできるのですが、中々そこから抜け出せる人は少ないのではないでしょうか。 人には適正な服装というものがあり、他者に不快を与えない服装というものを求められるものです。 埋没する服装が正しいわけではないというのが正論なら、年齢に則した服装をするべきというのもまた正論だとも思うのです。 そう思えば、やはり若い頃にもっと好きな服を恥ずかしいと思わず着ればよかったなと後悔する日々です。 古い服を捨て、今の自分に合う服に買い替えるのは、今の自分を認める1つの方法でもある気がします。 なので服を買い替える事を「無駄遣い」と捉えるのではなく、「今を見つめること」と捉え、自分の芯をしっかり持つ一助にさせられると良いことのように思います。 とはいえ、好きな服は好きなので。それはそれ、これはこれで。着たい服を恥ずかしいと思わない環境に生きたいものですね。